姉歯事件よりひどい問題
横浜市都筑区で三井住友建設が造った最高12階建ての
大型マンションが傾いたという事件 建築に携わる私たち
として無視するわけにいかない問題です
4棟かあるうちの1棟が 1.5センチ傾いているようなの
ですが 基礎工事で打ち込む杭約50本のうち8本が
地盤の強固な支持層に約3メートル達していなかったことが
判明したとのことです
問題のくいを含め10本の部分の地盤調査が行われておらず
別のデータの転用や加筆があったことが分かり 他の棟でも
28本について同様のデータが使われていることも 確認され
たそうです
戸建住宅を造る時でも隣の地盤データを使うことはせず
きちんとその土地で地盤調査を行うのが普通です
地層は水平になっているとは限らず 斜めの層になっていると
すぐ隣でも違っているのが当たり前だと言われています
1.5センチ下がった建物を持ち上げて水平にするのは
ものすごい費用がかかると思われるし 杭が支持地盤まで
届いていないので今後まだ下がる可能性がないとはいえ
ないので この問題を処理するのは大変難しいです
一番すっきりした保証はマンション建て直し その間の引越し
費用や仮住まい費用をすべて持ってもらう事ですが それは
無理だと思うので どのようにするのでしょうか
かつてヒューザーが耐震偽装の物件を知りながら販売して
姉歯事件として大問題になりました
でもその後 そのマンションは阪神大震災でも全く問題は
なかったようで 今回はもう建物に支障が出てきているので
姉歯事件より始末が悪いと思います
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