郵政民営化
西川善文氏が書いた「ザ ラストバンカー」を読みました
久しぶりに心に残る本だった気がします
西川氏は三井住友銀行の頭取を務めた後 郵政民営化によって
出来た 日本郵政の社長に就任されて 実質の郵政民営化の形を
作り上げた方です
しかし自民党から民主党への政権交代で社長退任という形に
なってしまいました
小泉首相が郵政民営化をしきりに叫んでいた頃はあまりピンと
きませんでしたが 膨大な組織なので 民営化すると言っても
大変大きな組織改革だったのでした
人間は競争意識が働かずに同じ事をしていると どんどん
既得権を守ろうという方向に進んでいくものなのですね
民主主義が素晴らしいのは このあたりのことを考えても
明白だと感じるので あたらためて小泉首相の素晴らしさを
実感しました
この組織再編をやり遂げた西川氏の手腕も素晴らしいものが
あると 感動すらします
しかし民主党が主導権を握って 民営化を戻すような事になって
しまって西川氏の無念さが この本の文字からにじみ出て
いる気がしました