産業廃棄物処理とは
「襲われて」柳川喜郎 著を読みました
岐阜県御嵩町での巨大な産業廃棄物処理場の計画を 反対した
新町長が著者ですが 何者かに襲われて瀕死の重症を負わされた
のに それにめげず住民投票によって計画を中止させたノンフィク
ションの本です
産廃処理場という大きな利権に群がる 金まみれの人々の行動や
心の動きが克明に描かれていて 大変面白かったです
恐ろしい○クザ屋さんなども出てきます
要するに普天間問題とよく似ていて 自分達の住んでいる所の
近所に造るのはいやだけど 保証やら なんとか費がどっさり
貰えると 表向き反対でも内心は賛成・・・とか 人間の弱い
部分を垣間見る事ができます
でも 産廃処理は異常に利益が出ることを改めて思い知らされ
ました
15年間で35億住民に支払うとか書いてありましたが それだけ
払っても 造りたくなるものがあるなんて信じられないですよね
その計画を反対されてつぶされた産廃業者は寿和工業という
会社で 内容を調べた人がいましたが 売上高は35億円 経常
利益14億円という 経常利益率脅威の40%!
異常に儲かっている会社でした
会社経営者であればこの数字がとてつもないものだと感じる
でしょう
でも私たち平成建設は どちらかというと産業廃棄物を出す側の
仕事をしているので 少し微妙な気持ちにもなりました
いくらきちんと仕事をルールを守って仕事をしていても この
ような流通経路を結局使っている事になってしまうのだから